行動分析 ~心理療法プリマーズ~
大河内浩人 武藤 崇 編著 ミネルヴァ書房
発達障害、不登校、いじめ、虐待…子どもたちの、教育の、抱える課題の中で、この研究が向き合うもの…
問題行動への現場対応は、今週の島田先生の講義で取り上げられていた、
特別支援教育を支える行動コンサルテーションにも注目している。
本書は、根建教授の教育臨床査定特論の講義で、紹介された書籍で、行動分析、機能分析について、初学者にも丁寧な解説をしてくれている。
私にとっても、手放せない一冊になっている。
行動コンサルテーションにある行動分析を、理解する上でも手助けになる。
根建先生がゼミで、日本の心理学を概観しながら、
「心理は、科学なんだよ。これからの日本の心理は、Scientific Practice(科学的実践)に向かっていかなければ…」
子どもたちに向き合いながらの教育研究の中で、事例を通して、臨床の知を学ぶこと。
本書は、いくつかの事例を紹介しながら、わかりやすく紐解いてくれる。
- 自閉症児への「信号に基づく横断」行動の支援・・・辻本 礼+武藤 崇
- 知的障害児への「選択決定」スキル獲得の支援・・・土田菜穂+武藤 崇
- 自閉症児への課題遂行の支援・・・霜田浩信
- 軽度知的障害児の不適応行動改善の支援・・・佐田久真貴
- 自閉症児の注目・模倣行動の促進・・・多田昌代
- アスペルガー症候群青年へのSST・・・中村真由美+井上雅彦
- 登校しぶりのある小学生の教室復帰と自力登下校行動の支援・・・加藤哲文ほか