VOCA(Voice Output Communication Aidの機能をもつ製品,本製品の性能だけでなく,communication programについて,調べてきた.新しい日本語版の開発に向けて,課題を整理していく.
製品の特徴は,確かに,モバイル(iPhone)によるVOCAを使ったコミュケーション支援ツールなのだが,Non languageの子どもたちが,どうやって,symbol(の学習)を獲得していくのか,symbolとvoice,そこにmethodsはないのか,メソッドこそが重要になる.
製品に採用されるsymbolは,sybolstixが権利を持ち,現在,何社か,そのsymbolを使って,製品を作っている.
http://symbolstix.com/
パートナー会社のうち,一社(news-2-you)は,
ペーパーでのトレーニング.
http://www.news-2-you.com/sample/nPsRegular.pdf
さらに,サイト上での「eBook Reader」トレーニングがある.
http://www.news-2-you.com/sample/c/regular/index.html
ここでは,単語を,一つのsymbolと対応させて,覚えさせる.
日本語ではどうなるのか.製品のローカライズがいよいよはじまるが,ここは作業工程の大変さと同様,重要なところである.
開発者は研修で,アイテムにある母親と母親たちの違いをsymbolで教えることは難しいと言っている.
確かに,ここで採用されているsymbolの習得について,今後,大きな課題になる.日本語に表したとき,symbolを認識できることも大切なことである.
一方で,音声はどうか?
iはつおんと呼ばれる発音の練習ソフトに注目する.
http://www.rakuraku-inc.com/ihatsuon/
私たちは,日本語と,英語の音素や,モーラ等,音韻論についても,課題をもっている.ここでは,iはつおんの製品の解説に注目.
引用: 日本語には「アイウエオ」の5種類の母音が存在する一方で、英語には母音は20種 類以上の母音が存在します。また、日本語の子音と英語の子音とは発声の仕方が異な る場合が多々あります。従って、耳に入ってくる英語を無理に頭の中でカタカナ英語 に変換することは、本来英語には存在しない音に変換している可能性が高いです。い たずらにリスニングの訓練を積んでも英語を聞き取る事ができない原因は、自分の頭 の中にそもそも正確な英語の発音が存在しないためではないでしょうか?
言語プログラムは,コミュニケーション訓練なのか,読み書き話す訓練なのか.
製品は,PECSか,VOCAか.
相手によって,言葉が変わる,謙譲語,尊敬語の扱いをどうするか.日本語の難しさを抱える.
どんな障害種の子どもたちに有効になるのか.
米国カンファレンスでは,製品の使い方の研修が中心で,言語プログラムについては,特に研修の中でも取り上げなかったと言う.
今回の製品販売は,とりあえずプロトタイプ.
ちなみに,アプリケーションの価格は,開発元では決められないという.また,国によっても違う価格は,アップルストアによる価格設定の謎.今後の重要な検討課題.
コミュニケーション障害のためのモバイルを捉えてきたが,学習障害(LD)のためのモバイルのあり方も考える.また,英語圏での学習障害と,日本における学習障害の違い,英語圏でのコミュニケーション障害と,日本におけるコミュニケーション障害の違いから,言語の特性の違いは,指導法も違ってくるのか,共通する部分があるのかを,今後は,検討していく..
Symbolと言語獲得はどうなのか・・・等々課題は,たくさんある..