眼球追跡システム「GazeTalk 5」は,コペンハーゲンIT大学のプロジェクトチームによって,ASL(amyotrophic lateral sclerosis)筋萎縮性側索硬化症の人たちのために開発された(2006).
主な機能: 入力文章の読み上げ 文章入力 電子メール ウェブブラウザ マルチメディアプレイヤー PDFファイルの閲覧 入力文字・単語予測(ヨーロッパ言語のみ) 多様な入力方法(注視、頭部運動、マウス、ジョイスティック、その他ポインティングデバイス) スキャンによる選択・入力方式も使用可能
日本語版は,2007年東京工業大学伊藤謙治研究室で開発.(windows環境で実装可能)
○日本語版ムービー
○日本語解説書
コペンハーゲンIT大学では,このほかにも,眼球追跡システム研究が進んでおり,基礎技術Eyetrackerの研究は,さまざまな領域でのプロダクトが生まれている.私がかつて見た実装された製品は,2007年日本教育工学会でデモを行っていた眼球追跡システムを使ったWebリサーチ製品だった.これは,人間の眼球追跡システムを利用して,ユニバーサルなWebデザインのための支援ツールで,Web画面上の注視の軌跡を解析し,集客のためのデザインを考えるというものだった.
http://www.cogain.org/
GazeTalk 5のSDKは,上記サイトからダウンロードできる.
今後,障害をもつ子どもたちのためのAACとして,さらに開発を進める.