今日の音楽朝会は、5年生のリコーダー演奏「となりのトトロ」、高いD♯の音が、5年生にしては難しい指導だっただろうこと、子どもたちもよく練習してきたなと思う。「夏の日の思い出」の全員合唱指導、「抑揚つけてね。」「余韻を感じてね。」音楽専科教諭の指導の上手さを感じながら、子どもたちの爽やかな声で、ひととき癒される。今日も頑張ろうと思う。
「上手な指導ですね。先生のグランドを感じずにいられませんよ。」
この春中学教諭から、小学校に代わり、子どもたちの音楽指導をする若い男性教諭。かつて、イギリスでの4年間の音楽修行の話題など、日頃から、先生のユニークさを感じてきた。
「指導案作っても、指導案通りに指導できないんですよ。子どもたちのその時の雰囲気で、変わっちゃうんですよね。発展しちゃうんです。音楽は、技能みたいなところもあります...。」
「授業は、ライブですね。確かに、指導案通りになんて、いかないことのほうが多いですよね。専科教諭の先生方は、型を習ってきているから、できる技でしょうか。先生は、基本があるから、経験知によって、発展できるんでしょうね。始めから、発展できる人は、いませんよ。特に、一般教員にとっては、音楽は、専門でないから、指導案が一つの基準になる。その中で、いろいろ省察すること、多いと思います。指導案は、教授活動の暗黙知を表出し、省察する重要なデータですよ。その指導案を共有することは、教員にとって大切なデータベースの活用になるでしょうね。」
新採研修では、経験知を更に膨らまして欲しいと、先生に期待する。
先生方の暗黙知の共有、こうした教授法のデータベース化は、大きな財産になるんだろうなと思う。情報技術なら、支えられると感じる。
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「メールが届かないようなんですが…」
職場ドメインの私宛のメールの送信Errorを見せてくれる、中学校技術科教諭。
「すみません、ネットワーク上のサーバのErrorです。転送されてちゃんと届いていますから。」
「やっぱりWebメールでは問題ありますか…。」
メールプロトコル(pop,smtp,imap)によるコントロールを、サーバで充分管理ができる現在、私たちは、自在にメール機能を使えるようになった。一方で、そのセキュリティの甘さを、どれだけの人が知っているのだろう。
メール転送によるテキストメールの流出に、多くの人は気づいていない。暗号化されていない平文テキストメールの甘いセキュリティ。ほとんどのメールは、どのようなサーバを経由してメールが転送されていくのか。脆弱なサーバの脅威。
ドメインによる帰属の責任。そここそが、実際、メールにおいての、倫理的教育ができること。もちろん、技術的なコントロールも含めて。
現場の先生方へのアカウント配布は、私が教育現場にはいった10年以上前から、ずっと課題にあった。そこには、何より管理体制に問題があった。だれがそれらを管理するのか。当時、だれもが回避していた課題。
しかし、現在、それらは、情報技術が充分、役割を担う。早い時期に先生方一人一人に、帰属ドメインのアカウント配布を望む。その守られたネットワークの中で、倫理観をもった教育活動が、先生たちを拡げると感じている。
ネットワークの中での、安心、安全な社会は、子どもたちだけでなく、先生方をも守り、育てること。
「甘い!教育現場は甘い!」とまた突っ込まれるだろうか。私は、そうは思わない。教育現場が見本となって、安心、安全な社会の中で、人が生きること、人を育むことがどういうことなのか、その中で人の営みを考えていくこと、重要なことだと思う。
子どもたちのあまりに酷いメールの世界の倫理観の修正は、先生たち自らが、教育現場で修正してあげるには、まず、安心、安全なネットワークの中で、人と人とのコミュニケーションのあり方を教えてあげる必要がある。そして、少しでも早い対応をしなければ、子どもたちを止められない。
http://special.security.yahoo.co.jp/index.html
迷惑メールが届くネットワークなど、もってのほか。
ネットワークは、安心、安全ですか。
セキュリティとパフォーマンスの相関に、情報技術は、しっかり着眼しながら、学校のネットワークは、情報技術が支えてくれる。
ただ、それに気がつくのは、誰なのだろう。
子どもたちを、先生がたを守ってあげて欲しい。
安心、安全な社会での、よりよい教育が、人の成長を促すこと、気づいて欲しい…