研究概要
研究の背景
- 特別支援学級における学習指導の実際
- ICFによる環境要因と,特別支援教育におけるICT活用
- タッチパネル操作における注意,運動
- 課題遂行と言語教示(刺激)
目的
ダウン症などの知的障害,および自閉症などの障害をもつ児童・生徒が,近年,開発が進むタッチパネルによる入力デバイスの情報端末機器(スマートフォン・タブレットPC)のタッチ操作による課題遂行は,どのような学習効果をもたらすか.また,言語,イメージ,ジェスチャーによる教示の違いによって,どのような学習効果に違いがあるか.
研究成果への期待
近年,開発が進むスマートフォン,タブレットPCのタッチパネル操作において,自閉症や知的障害の児童生徒が,それらの端末を使うときに,どのような操作方略を用いるのか,障害と注意,運動について,実験的研究を行う.また,課題遂行における言語・イメージ・ジャスチャー教示等,知的障害のある子どもたちへの教示法を検討することによって,特別支援教育におけるタッチパネルの入力デバイスを導入した授業計画,学習支援の在り方を明示していく.
対象・方法・結果・考察・引用文献については,現在,データ分析中のため,今後公開します.
本研究までの経緯
本研究では,iPad(Apple,2010)を使った実験を行ないました.視覚障害,聴覚障害,知的障害,自閉症,肢体不自由等,障害種別に予備調査を行った結果,本研究では,知的障害,および自閉症の生徒に対して実践しています.予備調査では,特別支援学級担任教諭へのインタビュー調査および教育課程における情報教育を検討し,スマートフォンを活用できる発達段階,対象の選定を行いました.また,通常学級の定型発達の生徒への課題遂行研究を行ない,タッチパネル操作における心的負荷度を測定し,倫理的配慮も行ないました.これらの予備調査においても,今後,公開していく予定です.